「サンマデモクラシー」
#サンマデモクラシー http://sanmademocracy.com
沖縄テレビ制作のドキュメンタリーが映画化されました。
1963年、まだ沖縄は日本ではなかった。
祖国復帰を願う人々が食べていた日本の味「サンマ」。
「沖縄」と「サンマ」という組み合わせも驚き
(だって、サンマって寒い時期が旬のイメージでしょ?)だったけど
普通の魚行商のウシおばぁと沖縄を統治していたアメリカとの戦い。
6年前のある日山里孫在(やまざと まごあり)監督が
同級生がfacebookのタイムラインに投稿したこの一文。
「亡くなった僕の父は、沖縄復帰運動の起爆剤になったと有名な、
あの『サンマ裁判』を裁いた裁判官でした。」
これが作品制作のきっかけになったんだって。
沖縄出身で、テレビ制作者として活躍する彼自身も、
沖縄でそんな裁判があったとは知らず。
この映画はそこから始まったのです。
映画はドキュメンタリーの枠を大きく越えていて、
とてもリズミカルで、スピード感があって
ハラハラと手に汗握ったり、わっと歓声を上げそうになったり、
沖縄の人たちの熱い思いにこちらも熱くなったり、
主人公のウシさんたちの人生に寄り添って涙が出たり。
記者会見でも監督に人柄がにじむ
とても丁寧で親切でわかりやすい。
参加できる記者会見では、いつも記者の方やライターの方たちが
とても素晴らしい、的確でプロだな〜な質問投げかけてくださるので
ほとんど発言しないんだけど、今回は思わず気がついたら手を上げてた。
「劇中流れる音楽は、監督が選んだんですか?」
それくらい、音楽がわたしの中で重要な作品になったよ。
時代を感じさせるロックやジャズ、沖縄民謡から
誰もが知っているであろう、心がじんとくる童謡まで
音楽が映像に寄り添い、大事なことが一緒に心に伝わってくる。
声を上げて盛り上がっちゃいそうな場面にも
切なくて涙が出る場面にも
音楽が思いっきり一役買ってます。
学びながら楽しめる
とても素敵なドキュメンタリーですよ。