『ある精肉店のはなし』
『ある精肉店のはなし』



大阪府貝塚市の北出精肉店は
牛を育てるところからはじめ、
捌き、販売までしている。
2012年3月に先祖代々使用してきた
屠畜場が閉鎖されることになった。

今までと未来へ続くある家族の記録。
父の後を継いだ兄弟の華麗なお仕事によって
店頭に並ぶ美しいお肉たちをみてたら
ものすごくすきやき食べたくなってしまった。

と言う、おいしい肉が出来るまでのお話だけではない。
これは老若男女だれもがとても見やすい
部落解放を題材にした映画になっている。

わたしが通っていた中学も
被差別部落の授業がよくあったし、
映像も色々見させてもらったけど
つい構えて見てしまう作品が多かった。
こんなに気負ってなくて自然に
すっと入られて、わかりやすく
受け入れられる作品はあまりなかったと思う。

誇り高い自分の仕事に対して差別を受けたり
住んでいる場所で差別を受けたりするという
どういう風に考えても感謝され、ありがとうって
言われることはあっても、差別されてしまう
その意味がまったくわからなくて
子供ながら、頭がパンクしそうだったことを覚えてる。
cinema - -
「ロシュフォールの恋人たち」
「ロシュフォールの恋人たち」

http://cinema-enchante.com/?platform=hootsuite




超ロマンティスト
映画監督ジャック・ドュミと
映画音楽の超巨匠
ミシェル・ルグランの作品4作品を
デジタル・リマスター版で
スクリーンで観られる。

「ロシュフォールの恋人たち」のスタートの
ルグランのピアノからもう、
約2時間、最後までただただしあわせ。
こういうのおしゃれっていうの言うのかな?
だし、いちいち音楽に乗っけるセリフもかわいいし、
色鮮やかでまぶしい夏の雰囲気も
祭りの浮かれた感じも
あまり上手くない歌も
ちょっとだけぎこちないダンスも
ルグランの音楽だけ聴いてても最高、
しばらく他に映画観ずに、
この作品にひたっていたい気持ち。

注意深く観ると
生活に同居する戦争
恐ろしい事件、切ない恋
悲しいことが随所に
ちりばめられてるのに
映像の美しいさと音楽と色彩で
全部受け入れてぶっ飛ばしてます。
ああ
生きていてよかった。
cinema - -
『獣道 THIS IS 地方』
『獣道 THIS IS 地方』

http://www.kemono-michi.com/?platform=hootsuite




この作品で見る
地方都市の裏側が本当なら
昔からあまり変わっていないんだな。
大まじめでで揉めてるけど
命かかってるけど
小さなコミュニティでは
人間関係をある程度把握していないと
とんでもないことになるとか
地方都市あるあるは
客観的に見るとどう見ても喜劇的で
独特のリズム感が妙に気持ちがいい。
だけどそれでも、恋をするって
いつも不器用でいつも切なくて
どこか滑稽。

みんな生きることにギラギラしてる。
ほんと、キラキラではなくて
ギラギラ。
cinema - -
『カレーライスを一から作る』
「カレーライスを一から作る」
http://www.ichikaracurry.com/




大学在学中に探検部を創設、
数々の旅を重ねてきた関野吉春氏は
武蔵野美術大学でちょっと変わった、
でも大変興味深い「課外ゼミ活動」をしている。
その中のひとつ
「カレーライスを一から作ってみる」
という試み。スパイス、米、
野菜はもちろん、肉も育てる。
材料をすべて一から育てるという
途方もない計画に取り組んだ
カレーライスが出来上がるまでの
9か月間の記録映画。
いろーーーーんなこと
考えられるすばらしい機会を。

いきなり今の自分が
この世界に存在してる
わけではないように
自分の周りにある
当たり前と思っていることには
すべて始まりがある。

お米だって
パンだって
肉だって野菜だって
本だって
星だって月だって
愛だって
なんだって、
自分に届いたり
存在を知るまでには
たくさんの行程がある。

簡単に手に入るものなんて
何一つないことをあらためて
脳みそに刻みながら
自分がこの世界で出会う
すべてに感謝したい。
cinema - -
「ロスト・イン・パリ/Lost in paris」
「ロスト・イン・パリ/Lost in paris」

http://www.senlis.co.jp/lost-in-paris/



道化師夫妻アベルとゴードンの映画最新作は
夏のパリを舞台に繰り広げられる
最高に愉快なコメディ映画。

鍛え上げられた道化師としての作法
ふんだんに取り入れて
言葉だけでなく画面いっぱい使って
全身で気持ちを表現する。

パリの街も素敵だし色もファッションも好み
かわいい大人がいっぱい出てくるし
モダンなのになつかしい
大好きなサイレント映画の香りがさえする
不思議なあたらしい感覚にさせられて
わくわくと喜びを感じます。

ちょうどいい歯ごたえ
一度食べたらわすれられない
余韻さえおいしいお菓子みたい
大人は当然、子供も楽しめそう。
cinema - -
「さよならも出来ない」
「さよならも出来ない」
http://good-bye.cinemacollege-kyoto.com/



ある一定の距離感を保ったまま
ひとつ屋根の下に暮らす
3年前に別れた元恋人同士。

でも
不思議な感じだけど
自分たちとしては
まぁまぁ
上手くやってこられてる。

でも
心配する家族
お互いの職場で起きる
新しい恋の予感

なぜ別れてもなお
いっしょに暮らすのか
2人にしかわからない
歴史と気持ちと
ほんとうはわかってるのに
どうしても言えない言葉
おだやかな日常の中でも
こうなりたいと思う
強いなにかがあるからこそ
動き出す運命が
あるのかもしれない
その3年があったからこそ
見えた真実なのかもしれない
cinema - -
「いぬむこいり」
『いぬむこいり』

http://www.dogsugar.co.jp/inumuko.html



小学校教師の梓。
彼女の家に代々伝わる
不思議な犬伝説を軸に繰り広げられる
めちゃくちゃ楽しい2部構成
4時間を越えるエンターテインメントは
いろんな世界にある普遍的な問題も
ちりばめられ観る人を引き込み飽きさせない。

キャストたちの個性が存分に活かされ、
全体を覆う独特のスピード感も色彩も
食べるシーンもすごく印象的、
異質で異様で奇妙で
神秘的なストーリーも
ふざけているようだけど
かなりまじめな作品で
大切なことを伝える方法って
無限なんだ!と実感できる
大人の絵本をみているよう。
cinema - -
「ふたりの旅路」
「ふたりの旅路」

https://www.futarimovie.com/


桃井かおり×イッセー尾形という
ひさびさの超豪華共演を見られるだけでも
うれしい気持ち。
ほかに大好きな木内みどりさんと
石倉三郎さんも出演されてるし!

突然前触れもなく
愛を無くした喪失感は
自分の殻に閉じこもる理由に
十分すぎる。
それでも生きるために
ごはんを食べる。

着物ショー出演のために
訪れたラトビア。
震災で行方不明になった夫と
不思議な再会を果たす。
そしてはじまる
大人のおとぎ話。

さらにラトビア出身の監督だから見える
美しい情景の数々、食事、建物や人、言葉。
まるでスクリーンの中に2人といっしょに
旅している気分に浸れるのでした。

ちなみに
初めて見るラトビアの首都リガは
世界遺産に登録されている。
そして兵庫県神戸市と姉妹都市。

cinema - -
「ろくでなし」
「ろくでなし」
https://www.rokudenashi.site/?platform=hootsuite



渋谷はいろんな人たちが
集まっていて
実際こんなことが普通に
起きていそうな気がする。
純粋で真っ直ぐすぎて不器用で
面倒なことがきらいで
解決する方法が非現実的
普通の尺度があまりにも
人ぞれぞれ過ぎるけど
それらすべて受け入れてしまう
不思議な場所。

渋谷の街にたどり着いた流れ者
「一真」の強い目力の印象深さから
ぐいーっと映画に引き込まれ
あとはもう、瞬く間に時間が過ぎる
ものすごくおもしろい映画。
暴力的な映画は苦手だし
吐き気がする場面もあったけど
この作品からあふれるパワーと
独特なスピード感がすごく好き。
スタッフの顔ぶれからも
おもしろくならないわけがない。
キャストみんなが魅力的だし特に
大和田獏氏の怪演が本気で気持ち悪くて
すごく素敵。
cinema - -
「世界にひとつの金メダル」
「世界にひとつの金メダル」
http://sekakin.com/


フランスが産んだ気むずかしいけれど才能のある名馬と
幼い頃から父親と二人三脚で障害飛越競技に生活のほとんどを捧げてきた
元弁護士のライダー(馬に乗る選手のことをこうよぶんですね)が
オリンピック金メダルに挑む実話を元にした物語。

一度はあきらめた夢を追いかけるために
安定を捨てて走り出せたのは
自分の決断はもちろんだけど
家族の応援と大きな愛、環境あってのこと。
自分の意思を棚に上げて
誰かのせいにして逃げることが出来るのも
周辺の愛に見守られてられるから。
色々なハプニングに見舞われながら挑んだ
オリンピックまでの過程は
いつかの自分と置き換えて
見られるかもしれないよ。
莫大な制作費をかけて再現した
ロサンゼルスとソウルオリンピックの再現も見応えあり。
cinema - -
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